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S様邸 築147年の伝統的家屋を古民家再生リフォーム(米子市 立町)ダイニング・キッチン編
離れだった浴室を隣接させる前に台所を今迄の場所から表通り側に配置移動し、そこに独立した玄関を隣接させました。
そこは寝室兼書斎として使われており、天井を撤去すると140年以上の歳月が育んだ豪快な柱梁が現しました。予想以上の剛健な梁組。長年の塵や埃を取り除き、磨き上げました。
そしてもうひとつ顔を出したのが現在では知っている人も少なくなってきた豆炭コタツの鉢です。
周りに数多く配置したダウンライトのLEDの光でライトアップすると古民家の個性をより一層際立たせることができました。
台所はテーブル感覚で楽しめるオープンスタイルにして背側の端から端まで隙間なくシステム収納を配置しました。
システムキッチンはオーダーメイドのPanasonicリビングステーション L-CLASS。
大容量の引出し収納と動線のムダがないレイアウトになり、台所では隠れ場所が無いゴミ箱・根菜類・家電製品なども賢く収納することができました。
デザインも古民家の雰囲気に溶け込んだように美しい木目が温もりを感じさせてくれました。食器洗浄機、換気扇、加熱機器はお手入れと使いやすさにこだわり使い心地も居心地も良くなりました。
そして悩みの種だった湿気対策も調湿材を床下全面に敷き込んで万全。さらに床、壁の全面に断熱材を隙間なく入れ、窓ガラスには特殊金属膜効果で夏は強い日差しをカット。冬は室内をより暖かくする特殊なガラスに交換しました。
一日の中で一番長く居る場所だからこそ、より贅沢に心地良い空間にすることが大事だと思います。
部屋の中がとても静かで暖かく快適な空間になり、隠してあった昔々の面影を再現し、その中に新しいデザインのキッチンが自然に溶け込み、みんなで料理を作りながら賑やかに食事する「つつまれる」感じのする趣ある新しい空間に変身しました。 - 次回に続く -