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屋根の葺き替え
こんにちは‼ ようやく秋晴れが続くようになり釣りに没頭している門脇です。
最近ではあまり見られなくなった歴史ある茅葺屋根の建物ですが、米子市内では2件か3件と貴重な存在となりました。

約2世紀にわたり大事に保存して来られたことに感心しました。オーナー様に対し敬意を表します。
世間では過剰すぎるほど耐震だの免振だのと騒いでおりますが、この建物を法の中で耐震診断しても評価ゼロですよ!
しかし現在まで何度もの大地震や風害や雪害を見事に耐えて来てるじゃないですか!素晴らしいと思いませんか?!
さすが合掌造りですね。現在でいうトラス構造であり、大空間を支えられる最も優れた構造であると私は思います。
さて前述はこれぐらいにしておいて、本日は10月の立て続けに来た台風により門の屋根材が吹き飛ばされ、その修繕に来ました。とても天気が良く屋根仕事日和でした。


歴史をかんじさせる風情ある門で、屋根材が杉皮で葺かれておりました。しかし現在では取り扱っている業者も近隣ではなく、オーナーの許可を貰って、前面道路側のよく見える側は剥がした杉皮を再利用して現状維持することに。そして宅内側は杉板で復旧することになりました。



幅広の杉板へ雨が浸透しないように表面をツルツルに削り、防虫防腐剤を塗りました。それを勾配なりに重ね貼りをしてステンレス製のスクリュー釘で締め付けました。



今度の冬は大雪になると予想されておりますが、これで冬を越せますね。